「危機管理投資 数理対策本部」を設立しました:責任の数理固定を社会実装する
- kanna qed
- 1月7日
- 読了時間: 4分
このたび、GhostDrift数理研究所(GMI)は「危機管理投資 数理対策本部」を設立したことをお知らせします。
本部の目的は、「事故をゼロにする」ことではありません。事故が起きた後に組織の意思決定が止まってしまう「説明地獄」を回避し、責任が後付けで動かない構造(責任固定)を社会に実装することです。
本記事は本部の設立告知であり、その背景にある詳細な論理構成については、先行して公開した3本の解説記事(基礎仕様書)をご参照ください。

1. 前提:危機管理投資の基礎仕様書
本部の活動は、以下の3つの論理的支柱に基づいています。まずはこれらの「前提」をご一読いただくことを推奨します。
危機管理投資の一丁目一番地は、責任問題の数理化にある 定義:危機とは、事故そのものではなく「責任が後付けで動かせる状態」を指す。
なぜ危機管理投資は「成長投資」なのか:説明地獄を止め、意思決定を加速する 効果:責任を固定し、事故後の説明コストを最小化することで、投資の回転数を上げる。
危機管理投資とは何か:責任固定は“監視”ではなく“防波堤”である 誤読の否定:責任固定は現場を縛るものではなく、後出しの批判から現場と判断者を守る盾である。
2. 対策本部のミッション:責任固定の実装
我々のミッションは、抽象的な「責任」という概念を、以下の3要素による「数理的な運用」へと落とし込むことです。
基準ID:何を基準に判断したかを識別子として固定する。
証拠チェーン:何を根拠に判断したか、その連鎖を固定する。
Verify(再計算):第三者が全く同じ基準と根拠から同じ結論に到達できることを保証する。
本部は、これら「責任の最小機構」を実際のビジネスプロセスやシステム設計に組み込むためのハブとして機能します。
3. 対策本部の基本方針:現場を守る防波堤であること
本部の活動において最も重視するのは、「監視強化ではない」という点です。
固定するのは「現場の人間」ではなく、「後から書き換え可能な説明」です。
例外を潰して萎縮させるのではなく、例外を事実として固定して次に渡すことで、改善を止めない。
この方針を徹底することで、リスクを取る判断者が「後付けの物語」に殺されない環境を構築します。
4. 推進する3つのプロジェクト:数理対策の最前線
危機管理投資 数理対策本部の下には、現在3つの基幹プロジェクトが進行しています。
4-1. AI説明責任プロジェクト
「基準ID×証拠×Verify」の三要素をAIの推論プロセスに適用し、事故後に発生する「AIの説明増殖」を物理的に止めます。ブラックボックス化するAI運用に、数理的な責任の錨を下ろします。
4-2. 量子実用性検証室
「量子技術」という、極めて高度で検証困難な主張を、第三者が再計算可能な「数理的検証」の枠組みに落とし込みます。検証不能な主張による投資判断の停滞を回避し、実用化へのプロセスを加速させます。
4-3. 理系と人文知の境界線プロジェクト(AIと責任)
「責任が蒸発する言い回し」や「責任を曖昧にする制度」を分析し、それらを数理的に固定可能な言語へと翻訳します。人文知の知見を、数理モデルによるガバナンス設計へと接続する試みです。
5. 対策本部が提供する「固定機構」
我々が提供するのは、その場しのぎの「対策」ではなく、意思決定を止めないための「固定機構」です。
例外チケット:例外的な判断を、改善のための有効な「入力」へと変える仕組み(最小項目:Standard/Policy ID、Exception Statement、Evidence Chain、Decision、Verify手順、Signature、Timestamp)。
基準ID付き変更記録:閾値やポリシーの変更理由を数理的にロックする運用。
Verify可能な監査ログ:説明責任を「物語」ではなく「計算」で完結させるログ設計。
これらを導入することで、組織の「稟議リードタイム」をインシデント後であっても通常水準に保つことが可能になります。具体的には、重大インシデント後の稟議リードタイム(起案→最終決裁)を、固定前の30〜90日から、固定後は5〜10日へ戻すことをKPIに置きます。
6. 結び
危機管理投資を、単なる「設備投資」や「監視体制の強化」だけで終わらせてはいけません。
最も重要なのは、組織の根幹である意思決定レイヤーに「責任固定」という基盤を先に敷くことです。それができて初めて、あらゆる投資は本来の力を発揮します。
以上、「危機管理投資 数理対策本部」発足の告知とさせていただきます。



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