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AI Visibility観測記録③――GEOケーススタディ後の継続観測:AIクエリ3,412件とAI経由セッションの初期兆候

2026年6月16日、当研究所サイトのアクセス解析上で、AI Visibilityに関する継続的な観測ログを確認しました。

今回の記録は、2026年3月に公開したZenodo論文「Concept–Reference Emergence under Generative Search: An Observational Single–Case Study of GhostDrift Mathematical Institute」の後続観測として位置づけられます。



3月時点の観測は、一過性ではなかった

今回、2026年6月16日時点の過去30日間では、同じアクセス解析上で「AIによるユーザークエリ」が3,412件と表示されています。

一方で、直前期間との比較では12%減少しており、単純な右肩上がりとして表現するのは適切ではありません。重要なのは、3月時点で観測されたAI可視性が消えたのではなく、3か月後の時点でも3,000件台の水準で継続して観測されていることです。

これは、GhostDrift関連ページが一時的な露出ではなく、AIが情報を探索・整理する空間の中で、継続的に読み込まれる対象になっている可能性を示す定点ログです。




AIクエリとAI流入は、分けて読む必要がある

今回のログで特に重要なのは、「AIによるユーザークエリ」と「AIプラットフォームからのセッション」を分けて読める点です。

2026年6月16日時点の過去30日間では、AIによるユーザークエリは3,412件でした。一方で、AIプラットフォームからのセッション数は4件に留まっています。その内訳は、ChatGPTが3件、Perplexityが1件でした。

この差は重要です。

AI時代の可視性は、必ずしも人間のクリックとして現れるわけではありません。AIがページを読み、整理し、回答生成の候補として扱っていても、ユーザーが実際にリンクをクリックするとは限りません。

したがって、今回の観測を「AI経由の流入が大きく伸びた」と表現するのは正確ではありません。むしろ、正しくは次のように読むべきです。

GhostDrift関連ページは、AI側の探索・整理対象としては継続的に観測されている。一方で、AI回答から人間が直接クリックして流入する段階は、まだ初期的な兆候に留まっている。

この区別こそが、AI Visibilityを考える上で重要です。


GEOケーススタディ後の継続観測としての意味

Zenodo論文では、GhostDrift数理研究所を単一ケースとして、低認知主体であっても、明確な概念定義、安定した公開、外部参照、AI側での観測が連続して現れうることを記述しました。

ただし、同論文では因果関係を断定していません。つまり、「GhostDriftが特定の施策を行ったからAIに採用された」とまでは主張していません。あくまで、概念定義ページの公開、外部参照、AI側の可視化が、時間順に観測されたという単一ケースの記録です。

今回の6月16日のログも、同じ慎重な位置づけに置くべきものです。

このログは、GEOに関する一般法則を証明するものではありません。また、どのAIがどの内容をどの程度採用したかを直接示すものでもありません。

しかし、3月時点で確認されたAI Visibilityが3か月後も継続していること、さらにChatGPTおよびPerplexity由来の小規模なセッションも観測されたことは、GEOケーススタディの後続記録として意味があります。


検索される情報から、AIに読まれる情報へ

従来のSEOでは、人間の検索順位とクリック数が中心的な指標でした。

しかし生成AI時代には、情報の流通経路が変わります。AIが複数のページを探索し、要約し、回答の根拠候補として整理する。その過程では、クリックされないページであっても、AIの内部的な情報整理に関与する可能性があります。

今回のログでは、サイトのセッション数は417、ユニークユーザー数は347でした。これに対して、AIによるユーザークエリは3,412件です。

この差は、従来型のアクセス数だけでは見えにくい新しい情報流通の層を示しています。

人間に多く読まれているかどうかとは別に、AIがその情報をどれだけ探索・整理対象として扱っているか。これが、AI Visibilityの観測対象です。


なぜAIガバナンスと接続するのか

GEOは、単なるマーケティング技法ではありません。

AIがどの情報を読み、どの情報を要約し、どの情報を根拠候補として残すかという、情報の選抜構造に関わる問題です。

AIが扱いやすい情報には、一定の条件があります。定義が明確であること。記述に一貫性があること。外部から参照できること。公開状態が安定していること。後から確認できる根拠があること。

これらは、AIガバナンスにおいて求められる条件と重なります。

つまり、GEOとは「AIに見つけてもらうための小技」ではなく、AIが参照可能な形で、自社・自組織の情報をどれだけ構造化して社会に出せているかという問題でもあります。

この意味で、GEOはAIガバナンスの競争です。


今回の観測から言えること、言えないこと

今回のログから言えることは限定的です。

まず、GhostDrift関連ページに対するAIクエリが、2026年6月16日時点でも3,000件台で継続して観測されていること。次に、AIプラットフォーム由来のセッションが小規模ながら確認されていること。さらに、3月時点の観測が一過性で終わらず、少なくとも継続的な定点観測の対象になっていることです。

一方で、今回のログだけでは言えないこともあります。

この数字だけで、特定のAIがGhostDriftの概念をどの程度採用したかは断定できません。AIクエリ数は、AIがページを探索・整理した可能性を示す指標であり、必ずしも回答内で引用されたことや、ユーザーにリンクが表示されたことを意味しません。

また、直近期比ではAIクエリが12%減少しているため、単純な成長物語として扱うべきでもありません。

したがって、今回の記事は成果報告ではなく、観測記録です。


結論

今回のログは、GhostDrift関連ページがAI時代の情報流通空間の中で、継続的に観測される対象になっていることを示す定点記録です。

3月時点では、AIクエリ2,112件という形でAI Visibilityの増加を記録しました。6月16日時点では、その水準が3,412件として継続しており、さらにChatGPTおよびPerplexity由来のセッションも小規模ながら確認されました。

これは、AI経由の流入が完成したという話ではありません。

むしろ、AIに読まれる情報構造と、人間がクリックして訪問する流入構造が、すでに別々の指標として現れ始めていることを示しています。

今後も当研究所では、単なるアクセス数ではなく、どの情報がAIに探索され、どのページが整理対象となり、どのように外部AIの参照構造に入りうるのかを、継続的に観測していきます。

AI時代に重要なのは、「検索で上に出ること」だけではありません。

AIが何を読み、何を整理し、何を参照可能な情報として扱い始めたか。

今回のログは、その変化を示す小さな、しかし重要な記録です。

 
 
 

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